2012/11/26
今から1年前、頑張っても250人しか集客できない……と分かりながら、赤坂BLITZ(キャパ1300人)での初ワンマンライブを開催すると発表。直前まで「チケットが売れない」と嘆いていたTHIS IS PANICが、小さな奇跡を起こした。
<ディスパニとは?>
ディスパニの愛称で親しまれている彼らは、昨年まで2MC+ベース+ドラムの編成で活動。今年に入ってから4MC形態となったものの、客席へ乱入して相撲を始めるハチャメチャなステージング等で注目を集めてきた。しかしメンバーの1人が突然「芸人になる」と言って脱退。前述のワンマンライブのチケットもなかなか売れず、“2週間で-10kgダイエット、失敗したら赤坂BLITZのステージ立てず”企画(http://bit.ly/ZkoAvg)や【赤坂BLITZへの道-ケンジ27時間耐久路上チャリティーギャグライブ-】(http://bit.ly/10EpYcI)といった過酷なアクションを繰り広げてきた。
<撃鉄、忘れらんねえよ、井乃頭蓄音団のメンバーら集結>
そうして迎えた11月21日、赤坂BLITZでの初ワンマンライブ。どう考えても勝算の見えなかった無謀な挑戦は、小さな奇跡を起こす。まずメンバーもガラガラを覚悟していた客席には、約500人ほどのオーディエンスが。さらに、ステージには、天野ジョージら撃鉄の面々、酒田耕慈(忘れらんねえよ)、松尾よういちろう(井乃頭蓄音団)、テッペイ(Sorrys!)、THE PARTYS、飯田裕(SEBASTIAN X)が“焼き鳥ダンサーズ”として駆け付け、共にコントを繰り広げつつ「砂肝ぼんじりチュセヨ~」と人気ナンバー「Burning Birds」を歌い踊る。
<俺が伝えたかったことは……やればできる!!>
また、後半戦では、ずっと封印していたバンドセットでのライブを展開。これに感極まったケンジ(dr)は涙し、マツザカタクミ(b)はシャウトし、ウエダカズキ(mc)は「なんかよくわかんねぇ方向に目つぶったまま全力で走り続けたら、今日ここ赤坂BLITZにいたってことです! 俺が伝えたかったことは……やればできる!! それだけだ! おまえらがやりたいこと、全てやっちまえ!」と、マイクを自らの頭に叩き付けながら、客席に乱入。その場でぶっ倒れてしまうほどにエモーショナルなアクトを繰り広げた。
<現メンバーvs元メンバー“負けられない”相撲対決>
終盤には「ネタ見せがあるから」と出演拒否したはずの元メンバー タカキが土俵に上がり、現メンバーとの大一番を展開。凄まじい形相で“負けられない”相撲対決に挑んだマツザカだったが、2週間で-10kgダイエットの代償は大きかったようで負けてしまう。しかし彼らはその後も全身全霊のアクトを見せ、最後は女装姿で「うんこ食いた~い うんこ食いた~い」とセンチメンタルな大合唱を創造。まさかの涙を誘う。そして彼らは感謝の言葉を告げ、ステージを後に。終演後は渋谷の安い居酒屋で、仲間たちと美味いビールを堪能した。
取材&テキスト:平賀哲雄
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